
うちの職場って、普通なんだろうか?
ふとそう思っても、1つの薬局しか知らないと、比べようがありませんよね。



私は正社員として働きながら、月に1〜2回、単発のスポットでよその薬局にも入っています。
外の薬局を見るようになって、いちばん驚いたのは
——「当たり前」が、薬局ごとにこんなに違うんだ、ということでした。
自分の職場では“普通”だと思っていたことが、よそでは全然普通じゃなかった。
もちろん、逆もありました。
この記事は、モヤモヤの正体に名前をつけるための「診断ツール」です。
当てはまるものを数えながら、気軽に読んでみてください。
うちの薬局、普通じゃないかも?チェックリスト12
この12個は、ぜんぶ私の実体験です。それぞれの詳しい話は、各項目のリンク先に書いています。
1. 残業の扱いが職場の都合で変わる/時間内に終わる仕組みがない
残業のしやすさや扱いは、職場によって本当にバラバラです。
私も前の職場では、途中から残業がしにくくなり、それが辞めた理由のひとつになりました。
逆にスポット先は「時間内に終わらせる」仕組みが徹底されていて、そもそも残業が起きにくい。
同じ薬剤師の仕事でも、これだけ違うんです。
→ 残業のたびに感じていたモヤモヤの正体は、こちらの記事にくわしく書いています。
2. 申し送りがなく「薬歴を見ればわかる」で済まされる
「薬歴を見ればわかる」で済まされること自体は、どこの薬局でも一定数あると思います。
でも、同じ職場でも、口頭で一言添えてくれる人もいれば、同じ空間にいるのに情報共有のない人もいる。
つまりこれは仕組みの問題というより、その職場の“文化”が出るところ。
「察して動く」のが当たり前になっている職場は、じわじわ疲れます。
→ 申し送りのない薬局で、じわじわ疲れていった話は、こちらに書いています。
3. 時給・給料が何年も上がっていない(物価は上がっているのに)
パートの時給は、まじめに働いているだけでは、なかなか上がりません。
上がった人を思い返すと、上の人と関係を作って自分から言えた人。
あとは個人薬局のように昇給の決まりがきちんとあって、パートでも規定どおり上がる職場にいた人。
組織が大きくなるほど、黙って待っている人の時給は後回しになる——そんな気がしています。
→ 「待っていても時給は上がらない」と気づいた話は、この記事でどうぞ。
4. 子どもの発熱で休むと、謝罪や菓子折りが“暗黙のルール”
初めて子どもの熱で休んだとき、どうしていいか分からなくて、菓子折りを持って行きました。
休みが続いたときも「差し入れ、置いておきまーす」なんて軽い感じを装いながら、内心はずっと気をつかっている
——誰に決められたわけでもないのに、謝り続けるのが当たり前になっていませんか。
→ 子どもの熱で早退した日のことは、こちらの記事に書いています。
5. できる人ほど仕事が増えて、報われない
本当は、できる人ほど「人に仕事を振る」ことも同時にやらないといけないんですよね。
でも現実は、どこかで仕事が溜まっている場所を見過ごせない。
見過ごせないから手を出す。
手を出すから、自分のところに山積みになる——。
「自分の仕事だけしてればいいんじゃない?パートだし」と
割り切れる人もいるんでしょうけど、私は割り切れないタイプでした。



えへへ、損するやつです。
仕事は、できる人ではなく“見過ごせない人”のところに積み上がっていくんです。
→ できる人ほど損をしてしまう職場の構図は、この記事でくわしく書きました。
6. 短時間勤務というだけで「半人前」扱いされる
私は実際に、管理薬剤師から「半人前」と言われたことがあります。
こんなひどい言葉、自分ではとても思いつきません。
働く時間が短いことと、仕事の中身は別の話のはず。
人の価値は、拘束時間の長さで測るものではないはずです。
→ 「半人前」と言われた私が、自分の価値を見直した話はこちらです。
7. あとから入った人のほうが、条件がいい
あるとき、スポットの契約で思いきって強気の価格を提示してみたんです。
相手が出してくるのを待つのではなく、自分から。
そうしたら、なんの躊躇いもなく了承してもらえました。
「価格って、自分から出していいんだ」——そんな当たり前のことに、そのとき初めて気づいたんです。
自分の価値は、待っていても誰も教えてはくれませんでした。
→ 薬剤師としての「自分の市場価値」を考え直した話は、この記事に書いています。
8. 「週3のはず」が、いつの間にか正社員並みの負担に
私も実際そうでした。仕事が増えていって、気がつくと正社員並みに働いていた。
でも勤務できる曜日は限られているから、日数ではなく“1日”が伸びていくんです。
1日10時間なんて余裕でした。
こうなると残業代の扱いも絡んできて、本当に面倒なことになります。
「週3だから身軽」のはずが、いつのまにか一番割に合わない働き方になっていました。
→ 週3のはずが、正社員並みになっていった話は、こちらの記事でどうぞ。
9. 「他では通用しない」など、自信を削る言葉を言われたことがある
「あなたは他ではやっていけない」
——私がこれを言われたのも、「半人前」と言ったのと同じ管理薬剤師からでした。
こういう言葉は、真に受けてしまうんですよね。
でも今なら分かります。
それは事実ではなく“呪い”のようなもの。
外の物差しで測れば、するりと解けます。
→ その“呪い”の解き方は、この記事に書きました。
10. 休みの希望が言い出せない空気がある
パートの有給って、使いどころが難しいんですよね。
「迷惑かな」と思うと言い出せなくて、結局私は、前の職場では辞めるときにまとめて使いました。
本当は働いている間に使える権利なのに、最後の最後まで取っておくことになる
——それって、少しおかしなことだと思いませんか。
→ パートに有給はないと思い込んで、知らないまま6年働いた私の話は、こちらの記事へ。
11. 職場に「外の世界」を知っている人がいない
前の職場は新卒採用が中心の、正社員ばかりの薬局でした。
中途の人はパートに少しいるくらい。
つまり、まわりのほとんどが「その薬局しか知らない」んです。
すると、職場の“当たり前”を疑う人がいなくなる。
私はスポットで外に出て、初めて「これは普通じゃなかったんだ」と気づけました。
→ スポットでよその薬局に入って見えたリアルは、こちらの記事で。
12. この職場を辞めたら、働く場所がない気がしている
パート薬剤師は、特にそうだと思います。
家からの近さ、入れる曜日、働ける時間
——今の条件をパズルのように組み合わせて職場を選んでいるから、
「辞めたら、この条件で働ける場所がまた見つかるだろうか」と不安になる。
行き場がない気がするのは、あなたが弱いからではありません。
それだけ複雑な条件を、あなたが毎日成立させているからです。
→ 「ここでしか働けない」が思い込みだった話は、この記事に書いています。
診断結果|いくつ当てはまりましたか?


▼ 0〜2個だったあなた
いい職場に出会えているのかもしれません。
ただ、「外を知ったうえでそこにいる」のと「外を知らずにいる」のは、同じようで少し違います。
▼ 3〜5個だったあなた
そのモヤモヤの正体は、あなたの心の弱さではなく、職場の構造です。
私も昔は「うまくやれないのは自分のせい」と思っていました。
でも外の薬局を見て、“当たり前”は職場ごとに全然違うと知ってから、そうじゃなかったと気づきました。
▼ 6個以上だったあなた
その職場の“当たり前”は、よその薬局では当たり前ではない可能性が高いです。
私はスポットでよその薬局に入って、それを実際に見てきました。



パート薬剤師でしばらく続けているので、他の薬局がどうかなんて考えたことがなかったかも。



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チェックがついても、あなたを責めないで
チェックがついたのは、あなたのせいではありません。
職場の構造の問題です。
1つの職場しか知らないと、“普通”の基準を、その職場に握られてしまいます。
私はスポットでよその薬局を見て、
初めて「職場は選び直せるものなんだ」と思えるようになりました。
今いる場所が世界のすべてではないと、外を知って初めてわかったんです。
まとめ
モヤモヤに名前がついたら、次は「外の物差し」で測ってみる番です。
ただ、ひとつだけ正直に言っておくと
——職場を変えれば全部が良くなる、なんてことはありません。
変えてラクになる部分と、「前の方が良かった」と思う部分は、どうしても共存します。
だから大事なのは、自分の軸を持つこと。
給料なのか。通勤時間なのか。働く場所なのか。仕事の中身なのか。
自分が何をいちばん大事にするかが決まっていれば、
「あっちも良かった」といいとこ取りで迷い続けることがなくなります。



マックも美味しいけれど、モスも美味しいんですよね。
どっちを選ぶかは、その日の自分が何を食べたいか次第。
職場も、それでいいんだと思います。
辞める必要も、今すぐ転職する必要もありません。
ただ、知るだけでいい。
そして求人票を眺めることは、じつは「自分の軸探し」の練習にもなります。
どの条件に目が留まるかで、自分が何を大事にしているかが見えてくるからです。
知ったうえで「やっぱり今の職場がいい」と思えたら、それはとても幸せなことです。
外の物差しは、求人票の中にあります








