在宅は遠い話だと思っていたが、今は経験しておくしかないと思う理由

在宅経験はあなたのキャリア最強の武器」というキャッチコピーが入った、薬剤師のキャリアアップをイメージしたアイキャッチ画像

在宅をやる時代が来る
そう聞いてから、すでに10年ほど経過しています。

初期の頃は、管理薬剤師が担当して私たちは薬を調剤する程度でした。
私のようなパートが在宅が来る日なんて遠い未来だと思っていたのも事実です。

私は調剤薬局で外来だけ担当して終わると思っていました。

しかし、調剤報酬のたびに、なんだか在宅が近づいてくるように感じています。

縁があって選んだ転職先は在宅特化型の薬局でした。
選んだ理由は在宅ができるからではなかったのですが、
在宅もできる薬剤師になっておかないと世の中から取り残されそうな気持ちもありました。

在宅特化の薬局では、180度変わった仕事をすることになります。
最初は戸惑いだらけだったけれど、気づいたらめっちゃ楽しかったです。
大変だったことも山ほどあったけれど、やりがいも山ほどあったのです。

皆さんは在宅ってどんなイメージしていますか?
他人事ですか?
自分もそろそろやってみようと思っている感じでしょうか。
それとも、現在進行形で在宅に取り組んでいますか?

国の方針が在宅重視しているのをご存知だとは思います。
次の見出しではここ数回の変遷を一緒に確認していきましょう。

在宅しなきゃいけないのはわかるんだけど、
まだ積極的には活動できていないのが本音。

この記事はこんな人におすすめ:在宅に興味はあるけど一歩踏み出せない人、今後のキャリアが不安な薬剤師

目次

在宅への比重は、改定のたびに重くなってきた

薬剤師の在宅業務に関する調剤報酬改定の推移と時代の流れを示すタイムラインのイラスト

調剤報酬は2年毎の改定が行われています。
在宅に関する要件は改定のたびに追加・強化されてきています。

在宅への比重が重くなってきている感じ。

実は、調剤報酬に「在宅」という言葉が登場したのは1994年のこと。もう30年以上前の話です。

そして2018年の改定からは、在宅の「実績」がないと加算が取れない時代に変わりました。
体制を整えているだけではNGになったのです。

それから改定のたびに要件は厳しくなり、2026年の今、在宅は薬局経営の評価軸の中核になっています。

近年の移り変わりを簡単に見てみましょう!

2020年(令和2年)

  • 緊急訪問薬剤管理指導が新設
  • 在宅への対応強化が改定の重点項目として盛り込まれた

2022年(令和4年)

  • 在宅実績の要件が12回→24回に倍増
  • 24時間対応・在宅対応が加算の施設基準に組み込まれる

在宅の実績回数が倍増します。
個人在宅1件持っているとクリアできる要件ですね。

2024年(令和6年)

  • 退院直後の訪問・処方提案など在宅関連の評価が複数新設
  • 地域支援体制加算の要件がさらに強化

2026年(令和8年)

  • 在宅薬学総合体制加算の要件強化・点数引上げ
  • 在宅対応体制が薬局経営の評価軸の中核へ

30〜40代の薬剤師が今動く意味

パソコンで求人を検索する薬剤師と、在宅件数が少ない薬局・多い薬局の環境の違いを比較したイラスト

働き盛りの30〜40代の薬剤師にこそ、在宅を経験しておくべきだと考えます。
国の方針として在宅は調剤薬局の業務としてあって然るべきものとして読み取れます。

50代の薬剤師ならこのまま在宅をしなくても今の仕事で生涯終わることができるかもしれません。
では、それよりも若い世代はどうでしょうか。

あと、20年以上を同じ薬局で働いているかはこの業界はわからない。

「やらされる前に自分で選んで経験しておく」が市場価値につながります。

転職や職場の変更を考えるとき、在宅経験の有無は選べる職場の幅に直結します。
10〜20年後に「あのとき動いておけばよかった」と思っても、経験だけは後から買えません。

子育て中でも、週1回・月数回から受け入れてくれる薬局はあります。
まず「どんな職場があるか」を知るところから始めれば、ハードルはぐっと下がります。

今はまだ『在宅ができる』が武器になりますが、あと数年もすれば『できて当然』という前提で求人が出されるようになるかもしれません

まず経験してみて、それから決めればいい

将来のキャリアプランに悩む薬剤師が、外来のみの道と在宅を経験する道の分岐点に立っているイラスト

働き盛りの30〜40代の薬剤師なら、先を見据えて動いてみる、きっとそれが正解です。

先を見据えて動くって?
勤め先で在宅を導入したり、自分が担当すると名乗り出るってこと?

今の職場で取り組むのもいいですね。在宅の扱いがない場合は、在宅が経験できるようにしてみるのはどうでしょうか。

在宅業務が合うかどうかは経験してみないと分かりません
薬局として在宅を取り扱っているが、自分が担当を持っているといないとでは大違いです。

今の職場で在宅ができるなら、まず1人担当を持つところから。
できる環境でないなら、在宅に積極的な薬局へ飛び込んでみる。
それが、経験を積む一番の近道です。

経験をして、初めて選択肢が生まれます。

続けるなら、さらにやりがいを感じながら深めていけます。
在宅のおもしろさに気づいたなら、そのまま突き進んでいきましょう。

戻るのも立派な選択です。「やってみたけど外来の方が合ってた」でOK。
在宅なしの調剤薬局はまだあります。

在宅を経験したうえでの戻るは後悔と違いますよ。

別の形で関わるという道もあります。
施設在宅で調剤専門に携わる方法もあるので、
訪問が体力的にきつくなってきたときの選択肢にもなります。

関連記事:在宅ってどんな感じか、もう少しリアルを知りたい方はこちらも読んでみてください。
個人在宅ってどんな感じ?
施設在宅ってどんな感じ?

在宅が経験できる職場を、まず探してみよう

薬剤師が転職エージェントとオンラインで面談し、在宅業務の経験が積める職場について相談しているイラスト

在宅のできる薬局を探してみる

外来の調剤だって薬局によってやり方が違うように、在宅のやり方も薬局によって全然違うので事前の情報入手が必要です!

最後に、もしあなたが「在宅を経験してみたい」と思って職場を探すなら、
一つだけ外せないチェックポイントがあります。

それは、「その薬局が、月に何件の在宅を行っているか」というボリュームです。

  • 在宅が月数件の薬局:
    どうしてもメイン担当(正社員)だけで仕事が完結してしまい、パートや新しく入った人にまで出番が回ってこないことが多いです。
  • 在宅に特化、あるいは件数が多い薬局:
    圧倒的に「人手」が必要なため、臨時薬の対応や同行、さらには週数が多いパートさんなら担当を持たせてもらえるなど、活躍のチャンスが転がっています。

せっかく勇気を出して飛び込んでも、ずっと調剤室で予製(一包化)を作るだけでは、
在宅の本当の面白さは見えてきません。

パートの私でも、現場の空気に触れられるチャンスはありますか?

在宅の件数は、薬剤師一人あたりどれくらい担当していますか?

こうした「現場のリアルな出番」については、転職エージェントを介して確認するのが一番確実です。
自分の今のライフスタイルに合わせつつ、しっかり「経験値」を稼げる場所を、戦略的に選んでいきましょう。

在宅のできる薬剤師になっておくほうが、キャリアには絶対プラスだよね。

在宅のできる薬局を探してみる

まずは求人を覗いてみる。そんな小さな一歩だけでも、自分の未来を守るための立派な行動です。10年後の自分に感謝される選択を、今から少しずつ始めてみませんか?

関連記事:転職エージェントってどう活用すればいいの?と気になった方はこちら

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